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イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

アックァ・アルタ(5)

今季、何回となく紙上を賑わしているヴェネツィア名物(?)のアックァ・アルタ! 損害も何億ユーロにも及び、観光客が面白がっている段階ではありません。事態はCodice arancio(緊急事態、コードオレンジ)で、サン・マルコ広場の甃の敷石が根元から剥き出しになり、破壊された状態になったそうです。

本日のIl Gazzettino紙は、先日平均海面上130cmに達した高潮がこの日には120cmに届き、サン・マルコ広場の粗面岩の敷石(masegna)が高潮で破壊されたと語っています。[masegna(ヴェネツィア語)=macigno(伊語)の意で、大理石ほど硬くない灰色の岩石だそうです。]

サン・マルコ広場の甃の敷石は、パードヴァの西に位置するエウガーネイ丘陵産の粗面岩で貴重な物と言われ、それがこの週のアックァ・アルタで土台から剥き出しにされ、壊れる事態となったという事態です。この広場の敷石は18世紀に遡るもので、1800年代末、一部は修復されたそうです。

現在ではくすんだ色の敷石となり、イストラ半島産の石で飾ったりされたようですが、何か安定性を欠く状態だったようで、今回の高潮で土台から浮き上がったり、割れてしまったり、細かく割れて波に浚われ、元の方形に戻らないもの等多々。

ThetisとKostruttiva協会がいち早く文化財保護局に提示したプロジェクトは、破壊された部分の修復を規定しており、黒く汚れた敷石から雨水の排出作用等を取り戻すために、これらの敷石それぞれを分類し直す作業から始まるだろう、と。予算は3千万ユーロ。

ガッゼッティーノ紙には日本語の広告が結構掲載されており、日本の読者が多くいるということでしょうか。
  1. 2019/12/22(日) 23:16:54|
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サン・ミケーレ島墓地への船の浮橋

イタリアは11月1日は《諸聖人の祝日(I Santi)》、11月2日は《故人の日(I Morti)》で、ヴェネツィア人は日本のお盆のようにこの日々にサン・ミケーレ島墓地にお参りします。本日のGazzettino紙は次のような記事を掲載していました。
サン・ミケーレ島への橋 サン・ミケーレ島への船の浮橋[右、1939年以前の写真から]
「 サン・ミケーレ島への船橋、1950年以来、絶えていた。一つの継承である
 
ヴェネツィア人はサン・ミケーレ島墓地へ、故人の菩提を弔いにヴェネツィア本島から歩いて行けるようにと、11月1日、70年振りにラグーナ上の船橋設置に奮闘した。何千という人達がサン・ミケーレ島への仮設の浮橋を渡った。それは1950年に設けられたのが最後だった。

この事を強く望んだのは市長ルイージ・ブルニャーロで、市のシンボル的な印として、古い伝統の復活を望んだのだった。

船の橋は住民のために設けられ、11月3日まで残ることになるだろう。――そしてカルタ・ヴェネツィア・ウーニカの所持者にも――更に(10日まで)旅行者にも渡橋可能となるだろう。

船の橋は400m以上あり、20ものモジュールから構成されており、マドンナ・デッラ・サルーテ教会やレデントーレ教会の祝日の時の奉納橋(ponti votivi)のために1年を通じて既に利用されているものである。」
[橋のヴェネツィア本島側が高くなっているのは、北回りのヴァポレット等が下を通過出来るように橋桁が高くなっているようです。]

ここに埋葬された人達については、2010.08.14日のサン・ミケーレ島に、また日本人埋葬者については、2008.11.29日の墓参や2010.08.14日の『獨逸日記』その他で触れています。 
  1. 2019/11/02(土) 23:59:45|
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ヴェネツィアのニュース

先日のヴェネツィアの新聞《Il Gazzettino》や《La Nuova》紙に次のような記事がありました。
カッフェ・ドーリア「 70年続いた歴史的バールが閉店。中国人がレストランに改装
ファッブリ通りに開店していたもの。ヴェネツィア人はここで美味のコーヒーやアペリティフを味わった。温かい態度でサービスされ、リアルトとサン・マルコの間に住む住民や職業人等、沢山の人々がここで出会った。

今日が、カッフェ・ドーリアが開店してから最後の日となる。ファッブリ通りとサン・ルーカ通りが交差する角に位置し、店の経営者アンドレーア・カヴァッリーンとリッカルド・フェッロは最も店に通ってくれた顧客達に対して、お別れの会を提供することにした。彼らはガッゼッティーノ紙を片手にブリオーシュでコーヒーを飲み、その日半ばには軽食・おやつ、夕方にはアペリティフ(各種スプリッツ)というバールの定番をここに見出していたのである。 ……」(Il Gazzettinoより)

「 サン・マルコ広場でカ・フォースカリ大学卒業生1148人の卒業式。一大スペクタクル
サン・マルコ広場での伝統的な卒業式がまたやって来た。カ・フォースカリの、優に1148人の卒業生が、友人や両親等と共に広場――学長ミケーレ・ブリェーズィ教授の前に――参集した。大式典である。

よくあることだが、新卒生の古典的丸帽(tocco)の放擲である、帽子の投げ上げの瞬間は、不思議な感である。今や大学の恒例となった式典の特別賓客はエンリーコ・メンターナだった。《我が国は非常に古い国家である。イタリアは強力な世代交代を必要としている。我々は諸君を熱狂的に支持している。》と著名なジャーナリストは訴えた。 ……」(Il Gazzettinoより)

またサンタ・マリーア・デッラ・サルーテ(マドンナ・デッラ・サルーテとも)教会のお祭り(11月21日)を前に、サン・マルコ側からドルソドゥーロ側への渡河の橋、Ponte votivo(奉納橋)が完成し、総大司教の祝福を得て、自由に渡橋出来るようになったと《La Nuova》紙にあります。この仮橋はレデントーレ教会祭日のために架かる交通止めとなる仮橋と異なり、ヴァポレットが下を潜れるようにアーチの橋に設置されます。
  1. 2018/11/18(日) 18:43:31|
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美術館での服装

先日の新聞La Nuova紙に次のような記事が出ていました。

「 ヴェネツィアのティントレット展で、安全のために帽子は禁止
――総督宮殿で行われた宝石展で、大量の宝石類が略奪されたことを受け、入場者全員顔を晒すこと――

ティントレット展で帽子は禁止。作品から安全な距離を越えないことは、あらゆる美術館で有効であるが、新しい規則は総督宮殿の展覧会場での態度振舞いを制することとなる。観客は頭にいかなる物も被ることは禁止となる。 ……」
マハラジャ今年1月5日のブログで書きました、総督宮殿で催された《ムガールとマハラジャの宝石》展で大量の宝玉類が盗難に逢い、監視カメラにその模様は撮影されていたのですが、帽子を被った盗人の表情は知れず、未だに犯人捕獲は出来ずにいます。それを受けて、今後は展覧会等はこの被り物禁止の方向で処されることになるのでしょうか?
  1. 2018/09/23(日) 10:34:08|
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サン・ジャコメート教会の時計

2018.06.10日のブログに書いた、リアルトの1422年製のサン・ジャコメート教会(伊語はサン・ジャコメット)の時計が修復に入った記事から3ヶ月。摩耗した内部の機械部分を含めて修復が完了し、時計は再び次の600年の稼働を開始した記事が、La Nuova紙に出ました。
サン・ジャコメートの時計「 サン・ジャコメット教会の修復、古い時計の修復も完了
――6世紀弱の命が蘇る。ザーネ曰く《技術者の方々、有難う。皆全員でお祝いしましょう》――

サン・ジャコメットの時計が救われた。修復のデリケートな仕事、スポンサーに経済援助され、一つの仕事が完了した。文字盤の針はこの種では特殊であり、また元の場所に戻されるが、多分先週には仕事は終わっていただろう。 ……(以下略)」 
サン・ジャコメート教会[カナレット画『Campo S. Giacometto(サン・ジャーコモ・ディ・リアルト教会)』――ヴェネツィアでは、サン・ジャーコモ・ディ・リアルト教会は、サン・ジャコメート(S. Giacometo―ヴェ語)と愛称されています。]
  1. 2018/09/17(月) 12:45:54|
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ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手を知ったヴェネツィアを先ず訪れて、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

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