イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

カラヴァッジョ展

現在、上野の国立西洋美術館で『カラヴァッジョ展』を03.01日から06.12日までやっているのは周知のことです。そんな訳で、昨夜金曜日夜(04.08)、NHKTVの『光と闇の画家 天才カラヴァッジョの謎をイタリアに追う』を見ました。聞いているとアナウンサーが、ミラノ生まれのカラヴァッジョ、と言っていました。私がクレモーナからベルガモへ電車で行った時、途中の駅カラヴァッジョで停車しました。隣の婦人に、もしかしてこの町は画家カラヴァッジョの生誕地ではないかと問うと、そうだと言って、次の停車駅トレヴィッリョで下車されました。土地の人の感じでした。

記憶違いはよくあることなので、イタリアのWikipedia を覗いてみました。ミラーノ生まれと書いてありました。固有名詞の検索時、私が愛用しているサイト、Treccani では、ミラーノの近くではありますが、ベルガモ県のコムーネで、Michelangelo Merisi, il detto Caravaggio(通称カラヴァッジョ)の生誕地とありました。国立西洋美術館のサイトを見ると、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョとなっているのは、カラヴァッジョが生誕地であることが明確であるからと思われます。

何年か前、ボルゲーゼ美術館に予約してローマへ行くとお目当てのベルニーニはあったのですが、カラヴァッジョは1点残して日本等へ出張中でした。去年暮れもナボーナ広場傍のサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会のカラヴァッジョのカッペッラの前だけは沢山の人集がしていました。カラヴァッジョ人気が大変なものであることを思わせました。このTreccani のサイトで、東京でのカラヴァッジョ展について触れていましたので訳してみました。
法悦のマグダラのマリア「カラヴァッジョと彼の後継者(彼と敵対する画家も含め)は、現在日本に引っ越している。日伊国交樹立150周年記念展に招かれた、その名も高き大使達であり、両国の関係はSol levante(日出ずる国)とイタリアの人民との間に"永遠の平和と恒常的友情"を願って、1866年8月25日条約が締結された。

東京国立西洋美術館での"カラヴァッジョとhis times: friends, rivals, enemies展"はロンバルディーア派の作品11点――1606年の"Maddalena in estasi(法悦のマグダラのマリア)"を含み、それは最近、美術史家Mina Gregori(ミーナ・グレゴーリ) によって彼に帰属したが、彼女はオランダ人コレクターの収集品から割り出した――、更にカラヴァッジョの作品と会話を交わしたその時代の画家の作品50点あまりである。

展示の流れはカラヴァッジョの作品中心に、テーマごとに分けられた(5テーマ=光、静物、幸運、断首、"この人を見よ")。彼の作品の周りに彼によって試みられた描法や図像的革新に光を当てた他の画家達の作品が取り囲み、それは別の感性で受け入れられ、また拒否された。

それは彼らから距離を置いたイタリアやヨーロッパの画家――バルトロメーオ・マンフレディ、リーベラ、アルテミズィーア・ジェンティレスキ、グェルチーノ、オランダ人ヘーリト・ファン・ホントルスト、スィモン・ヴーエ、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールらである。

更に展示のあるセクションでは、彼の非常に個人的な面、ある意味、彼の苦しかった生涯の知られざる面を見出すことの出来る貴重な資料の展示もある。即ち、個人的な争い、ジョヴァンニ・バッリョーネ(同時代の画家)を侮辱した名誉毀損裁判、銃器携帯許可証不所持による逮捕、賃貸借料支払いの困難さ、逃亡せざるを得なかった1606年の殺人に至るまでの資料である。

東京のカラヴァッジョ展は、日伊国交樹立150周年記念を祝う、数ある文化交流行事の一環である。5月にはローマのアーラ・パーチス(アラ・パキス)で土門拳写真展、6月にはクィリナーレのスクデリーエで日本仏教彫刻傑作展、7月には北斎、広重、歌麿展がミラーノのパラッツォ・レアーレで開催予定である。」

私はまだ未見ですが、連れ合いの足が都心まで耐えられるようになる(?)5月末までお預けです。
カラヴァッジョ展カラヴァッジョ展、裏1カラヴァッジョ展、裏2追記: 今日(04..21)カラヴァッジョ展を見ました。図録の巻頭でロッセラ・ヴォドレさんが、カラヴァッジョ家の人々はカラヴァッジョからミラーノに出て来た人々で、ミケランジェロ・メリージはミラーノに生まれ、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョと呼ばれるようになったと書かれています。彼自身はミラーノ生まれが正しいそうです。
  1. 2016/04/10(日) 00:00:10|
  2. 展覧会
  3. | コメント:0

カウンタ

カレンダー

02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

プロフィール

ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは十数年前。ヴェネツィアには即一目ぼれ。
その結果、伊語勉強のためにヴェネツィアの語学学校に何年間か数ヶ月通いました。
その後もヴェネツィアを訪れるたび、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら書くのが楽しいのです。

*図版はクリックすると拡大されます。

最近の記事+コメント

カテゴリー

ブログ内検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

このブログをリンクに追加する

過去ログ

フリーエリア