イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

ヴェネツィアの街

語学学校(Istituto Venezia)では、毎日午後夕方まで、ヴェネツィア観光の楽しさを提供したいということでしょうか、生徒達の語学の勉強を兼ねた街歩きをしながら、場所場所の特徴、そこに纏わる言い伝え、風俗習慣、伝説等を先生方が語ってくれました。

そんな中で、東の外れのサン・ピエートロ教会に行った時、近くのルーガ広場(Campo Ruga)で不思議な通りを教わりました。
ソットポルテゴソットポルティコ(軒下通り)・ズルリーン(Sotoportego Zurlin)です。この通りは通常の大人は立って歩けません。それ程天井が低く、穴蔵みたいですが、歴とした名前のある通りです。ヴェネツィアで最も天井の低い軒下通りだそうです。

またバンディエーラ・エ・モーロ広場(Campo Bandiera e Moro o de la Bragora)傍のピニャテール大通り(Salizada del Pignater)とヴァ・イン・クロゼーラ(Calle va in Crosera)通りを結ぶプレーティ軒下通り(Sotoportego dei Preti)。この通りのピニャテール大通り側の出口天井の暗闇にある小さなマリーア像は、触ると、成らぬ恋も成就するという言い伝えがあるそうで、通り掛かりに手を伸ばして触って行く人を見掛けました。

こうしてヴェネツィアの街歩きに少しは慣れてくると、今まで見えていなかった所にも視線が向くようになりました。多少興味が膨らんだということでしょうか。
キオード(釘)橋[欄干のない、ヴェネツィア本島唯一の橋] 話では聞いていた、ヴェネツィアに唯一残る欄干のない橋、キオード橋(Ponte Chiodo)に気付いたのは、サン・フェリーチェ運河通りをミゼリコルディア新同信会館に向かって歩いている時でした。

ヴェネツィアで橋といえば太鼓橋が普通ですが、道と同じ高さの平坦な橋を見つけた時も、そんな偶然でした。それまではそこは埋立て通り(rio tera')とばかり思っていました。

サンタポナール教会近くのメローニ小広場(Campiello dei Meloni)からメローニ運河を見下ろしている時、水が流れているのに気付いたのです。普段は水面下にこの道の下のアーチは沈んでいるので、橋だとは気付かなかっただけのことでした(Ponte dei Meloni と名前が付いています)。
水のある時船の座礁先日2月19日、この橋を通った時、干潮、それも異常渇水状態で、橋下のアーチは完全に露出し、小運河からは水が放出し、ヘドロ状の泥濘の上に、哀れ座礁したモーター・ボートが何艘も横たわる姿は異様でした(アックァ・アルタばかりではないのです)。
カンナレージョ運河その日、借りたカンナレージョ(Canaregio)運河に面したアパートからは、いつになく水足繁く下流に落ちていく水を眺め、これでこそ、ヴェネツィアの運河の水の浄化が促進されるのだと思ったのでしたが、この状態では何時間か各運河で通行不能の場所が続出したに違いありません。
  1. 2008/02/29(金) 15:45:30|
  2. ヴェネツィアの橋
  3. | コメント:2

ヴェネツィアの大運河

大運河をヴァポレットで、Trenitalia サンタ・ルチーア駅前からサン・ザッカリーア停留所まで下っていく度に、中世以来続く街で、変わらずこれほど華麗で瀟洒な《大通り》はここにしかない、と思ってしまうのは、私だけでしょうか。

そんなヴェネツィアにも変化が見られ、以前に書きましたカラトゥラーヴァ橋が第4番目の橋として建設中です。イタリアの常識通り完成は遅れ、欄干部分もガラス製なのだそうですが、ガラス製作会社とのツメが甘かったようで、その部分だけの製造だけでも1月時点のニュースによりますと、3ヶ月かかると書いてありました。
カラトラーヴァ橋[完成したカラトゥラーヴァ橋] 完成すれば、大変便利になります。トレニターリア駅左隣にヴェネットーン(Venetton)がホテルを建設する予定だとかで、前の市長との裏取引云々が噂されている、と聞きました。

ヴァポレットの新しい停留所(Rialto Mercato)が、リアルト市場前に出来、大変便利になりました。市民の足としてのヴァポレットが3番(Linea 3)として新設され、カルタヴェネツィアや定期を持つ人だけの利用ということで大変空いています(車掌さんの検札が常時あります)。この3番はカ・ドーロ駅は止まらず、すぐ傍にサン・フェリーチェ駅(S.Felice)が新設されました。旧82番の急行は、赤の2番に変更されました。

渡し舟のトラゲットは、一番繁盛しているのはリアルト市場とサンタ・ソフィーア広場を結ぶ路線ですが、料金は変わらず、1人0.5ユーロです。チップのつもりで多く払って上げるのは船頭さんには嬉しいですね。NHKラジオ伊語講座テキストで150~200円等と書かれているのは大分高目の気がしますが、須賀敦子さんが本(『地図のない道』)の中で無料と書かれたのは船頭さんにとって非常に残念なことでした。須賀さんの読者は巨大ですから、影響甚大です。[ヴェネツィア通の須賀さんでもこうですから、読まれる方は私を含めて虎視眈々をお願いします]
Traghetto Santa Sofiaトラゲットの船頭さん[前の船頭さんが漕ぐ主役であり、乗客の昇降時、どんな VIP でも手を添えるのはこの人です] しかしヴァポレットの乗船料(1時間以内であれば乗り換えが出来る)が、この2月から6.5ユーロと値上げされたのは、高くなったという感じです。新聞によりますと、イタリアは生活必需品のインフレ状態で記録的な高値を示しているようです。

このインフレ状態にイタリアの庶民は悲鳴を上げています。2月初めのカーニヴァルには訪れた観光客の数が例年の20%減で高級ホテルにも空室が見られたということで、高くなり過ぎたホテル代からすれば、当然の報いだとヴェネツィア人は嘯いています。
  1. 2008/02/22(金) 17:04:16|
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プロフィール

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは十数年前。ヴェネツィアには即一目ぼれ。
その結果、伊語勉強のためにヴェネツィアの語学学校に何年間か数ヶ月通いました。
その後もヴェネツィアを訪れるたび、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら書くのが楽しいのです。

*図版はクリックすると拡大されます。

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