イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

ヴェネツィアの建物: チヴラーン・グリマーニ館(P.Civran Grimani)館からティエーポロ館(P. Tiepolo)まで

フレスカーダ運河(rio de la Frescada)を越えて更に右へ進むと、チヴラーン・グリマーニ館です。今回の簡単な紹介は全て『大運河』(1993刊)の記述のお世話になります。
Elsa e Wanda Eleodori『大運河』(1993)ダンドロ館他ジュスティニアーン・ペルスィコ館他ティエーポロ館他[左からチヴラーン・グリマーニ館、ダンドロ・パオルッチ館、ドルフィーン館、マルチェッロ・デイ・レオーニ館、ジュスティニアーン・ペルスィコ館、2軒置いてティエーポロ小館、ティエーポロ館]
「それ以前に建っていた建物が1720~40年頃に改築されたと思われる。そのため、ジョルジョ・マッサーリの名前が挙げられている。窓が長いことや、1階の優美な浮出し飾りのある平らな切石積みは、彼の手法に近いと思われる。全体の簡潔さと窓の間の表面から引っ込んだ四角形のモチーフは、新古典様式の到来を予告しているかのようである。1818年グリマーニ家の所有となった。」

右隣のダンドロ・パオルッチ館(P.Dandolo Paolucci)の記述は次のようです。
「中央にアーチ式多連窓が並ぶ1600年代の簡素な建物。二つの玄関口がある。1924年にテラスの付いた階が追加になった。」

更に右隣の、サン・トマ停留所前のドルフィーン館(P.Dolfin)は次のようです。
「左寄りにアーチになった三連窓の付いた小さな建物。ゴシック式の建物だったものが改築された。3階のオジーヴ式窓の枠組みもまた特徴である。」

その右隣にはマルチェッロ・デイ・レオーニ館(P.Marcello dei Leoni)があります。
「右側のセクションにアーチ式三連窓のある、建設者不明の建物。入口の両脇の壁面に置かれたロマネスク様式の2頭のライオンからその名が来ている。しかしこの渾名は、オリエントから生きたライオンが連れてこられて庭で放し飼いされていたことに由来する、とある人たちは考えているようである。」

右のサン・トマ運河(R.de S.Toma`)を挟んで、右隣はジュスティニアーン・ペルスィコ館(P.Giustinian Persico)です。
「1500年代のルネサンス様式の美しい建物。そのファサードの広がりは、大理石仕上げではなく赤い漆喰ではあるが、デリケートなサイマ[cimasa(伊)=cyma(英)―古典建築で用いられる凹形凸形の両方を組み合わせた反曲線を持つ波形の刳り形]模様とエレガントなバランスの中で、アーチ式窓の輪郭線がロンバルド様式を感じさせる。2、3階の中央には四連窓にテラスが付き、引き立たせている。」

更に右に進むと、19世紀と15世紀住宅の次に、Tiepoletto と通称されるティエーポロ小館(Palazzetto Tiepolo)と少し大きめのティエーポロ館が並んでいます。それぞれ『大運河』(1993)の記述を借ります。

「1400年代後期の建物で、次の世紀には改装された。2階の窓はオジーヴ式で、五連窓は中央に集められ、大理石の枠取りで飾られ、3階のアーチ式の地味な窓と対照をなしている。」

「1500年代の建物で、玄関が二つ、中央にバルコニーの付いた四連窓がある。アンドレーア・メルドッラに帰属するフレスコ画の痕跡がファサードに今でも残っている。彼はダルマーツィア出身(1522~63)だったので、スキアヴォーネと呼称された。」
  1. 2010/11/20(土) 00:03:26|
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ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手を知ったヴェネツィアを先ず訪れて、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

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