イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

ヴェネツィアの年中行事(1)

ヴェネツィアを観光される旅行者には、年間に幾つかあるイヴェント(manifestazione/festa)に合わせて、旅程を組まれる人は多いことでしょう。私の場合、二度目の時は1~3月の移動祝祭日であるカーニヴァルに合わせました。その日は偶々、フェニーチェ劇場焼失直後にフォーカスが合ってしまいました。無残な劇場前に立つと、弔意の花束が山のように玄関前に捧げられていました。数日後には縄が張られ、もう劇場前には進めなくなっていました。
焼失したフェニーチェ劇場正面焼失したフェニーチェ劇場の、現在の裏口焼失したフェニーチェ劇場裏の運河の浚渫[フェニーチェ劇場の裏側の運河を覗くと、ヴェステ運河(R.de le Veste)、ヴェローナ運河(R.de la Verona)には大運河口で水が堰き止められて水がなく、ヘドロの浚渫をしていました。これでは消防艇が消火に来れなかったことが分かります]

最近の日本の旅行ガイドも充実して、各種の祭の説明と月日等が紹介されており、7月のレデントーレ祭や9月の歴史的レガッタ等はガイドに合わせて、ヴェネツィア詣でをしました。

PCのサイトを見ると、去る11月には《オリエンテーリング》競技があったようですが、2007年に頂いた年間行事一覧には掲載されていませんから、新しい行事なのでしょうか。この頂いた2008年度行事予定一覧でヴェネツィア行事の一年を駆け足してみます。
2008年年間行事予定一覧1月1日《謹賀新年 Auguri di Capodanno》
パンフレットから:  「イタリアを展望しても、かなりユニークで、全く独特の催しである。観客達の面前で、元旦早朝の寒中水泳は、最近かなり知られるようになった。
正月の寒中水泳寒中水泳に参加する人々、少なくともその大部分の人は、この特別の朝に偶々この寒中水泳をするのだが、ここリードでは、10月1日~4月末日の間ずっと、何年も前から大勢の人が泳いでいた。1977年に始まった《越冬するヴェネツィア人(Ibernisti veneziani)グループ》の構成員――年間の活動を達成してディプローマを獲得した会員と見なされている――は現在では70人(男45人、女25人)に達した。

その他の会場では近年、催し物が人々の心に訴えかけ、新年の挨拶交換の出会いの場の浜辺として、少しずつ変貌を遂げてきた。泳がなくとも参加する人々は数千人と増加し(2007年1月1日の記録=小雨模様にもかかわらず、2万人以上の参加者だった)、かなりの人がイタリア人・外国人観光客だった。

集いが、熱く、親しみが持てるようになるべく、新年の典型的なお菓子類等が振る舞われた[lenticchie(レンズマメ)、cotechino(豚の肉、皮、脂で作ったコテキーノ・ソーセージ)、vino(ワイン)]。そんな中でウィンナー・ワルツが踊られた。」

1月6日《ベファーネのレガッタ(Regata de le Befane)》
このレガッタ(2008年は第30回)の始まりは次のようだったそうです。サン・ロッコ小広場靴屋の主人イータロ・ビアンケットとレガッタ仲間であったフラーリ大通りの女性下着店店主のエンツォ・リナルドはよく冗談を言い合って、お互いの仕事に活気を与え合っていました。かなりの年齢になってから、櫂漕のことで一方が他方を嘲笑しました。

結果、2人が大運河で仮面を付け、仮装してゴンドラ漕ぎの競争をすることになり、友人たちが集まり、大声援の中、2人の闘いが行われました。その時、この争いが《regata de le befane》と呼ばれ、満55歳以上の人が参加する一風変わった競技となり、メディアにも取り上げられ、人々の関心を呼んできたそうです。
ベファーネのレガッタこの競技の優勝者には《Befana dell'anno》の称号が与えられるそうですが、4人の漕者は《Bucintoro》協会会員の手で前年10月に4人の漕ぎ手がタイム計測で選出され、この1月6日の《御公現の祝日》に優勝戦が競われるのだそうです。最近は年金者に合わせて、年齢制限を上げるとか、ヴェネツィア人以外も参加できるようにするとか、参加幅の見直しがされているとか。

1月6日《ベファーナ競走(Corsa dea Befana)》
「来年もマラモッコの協会が、1975年から地域活性化のために始めた、文化的・スポーツ的催しの一つ、子供向けの《Corsa dea Befana》が行われる。
ベファーナ競走マラモッコ町の後援により、2月5日には子供たち向けの音楽や仮面の催し事が予定されており、マラモッコの子供たち(malamocchini)のみならず、リードやヴェネツィアの子供たちも招かれる。」
  ――『2008年度行事予定』から
  1. 2011/01/01(土) 00:04:52|
  2. ヴェネツィアの行事
  3. | コメント:10
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コメント

新年おめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

この初春の行事ではやはりべファーネのレガッタが良くTVニュースでも
取り上げられていますが、そうですか、この様な謂れがあるのは知りませんでした。
いろいろ規則の見直しも行われるようですが、昨年は遂に女性のゴンドラ漕ぎも
誕生し、ヴェネツィアのある種の歴史も徐々に変わりつつあるのかもしれませんね。
今年の復活祭は遅く、したがってカルネヴァーレも遅くなりますが、暖かくなってからだと
少しまた気分が違うかもしれませんね。

  1. 2011/01/03(月) 10:16:06 |
  2. URL |
  3. shinkai #-
  4. [ 編集 ]

shinkai さん、おめでとうございます。
早速のコメント有り難うございます。
このベファーナのレガッタの謂われは、私も初めて知りました。
レガッタ好きのヴェネツィア人達は、何からでもレガッタ競技を考え出す
ようですね、男子も女子も。生活を楽しむということにかけては、日本人は
イタリア人の比ではありません。三度目の「日本におけるイタリア年」で
そういう生活面での、真面目一方の日本人に変化が生まれるのでしょうか。
  1. 2011/01/03(月) 11:06:44 |
  2. URL |
  3. ペッシェクルード #/plE8HKU
  4. [ 編集 ]

はじめまして

あけましておめでとうございます。

いつからか、pescecurudoさんのブログを興味深く読ませていただいています。

2,3日前に、私のブログをリンクしてくださっていることに気づきました。

ありがとうございます。

パソコンやブログについて、皆目解らないまま、こんなものかな、えいっ、って感じで
アップしている状態なんです。

このコメントの投稿欄も、たった今、発見!し、今こうして書いています。

pescecurudoさんのブログを、私のほうにもリンクさせて頂きたいと思っているのですが・・・

解説本読んで試みます。

元旦から、NHKテレビのイタリア特集を見るのに、時間をとられています。


何はともあれ、よろしくお願い致します!!

  1. 2011/01/04(火) 10:56:37 |
  2. URL |
  3. miyajimachiko #-
  4. [ 編集 ]

miyajimachiko さん、コメント有り難うございます。
時々私めのブログを覗いて頂いているようで、感謝しております。
イタリアというより、ヴェネツィアを偏愛しているものですから、内容が激しく
偏向しています。読みにくいことと思います。リンクはよろしくお願いします。
私も元旦からNHKTVのイタリア特集を見続けています。この度の「日本における
イタリア年」は今までの「イタリア年」以上の密度で、TVがイタリアを取り上げて
いるようです。
東京からヴェネツィアを発信しています。間違いを冒すことがありますので
(既に幾つかの誤りに気付いています)、その時はご容赦をお願いします。
今後ともよろしくお願いします。
  1. 2011/01/05(水) 08:26:19 |
  2. URL |
  3. ペッシェクルード #/plE8HKU
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ペさん、明けましておめでとう。
クリスマスに義父の死があったりしてばたばたしていました。
ことしはまたぜひお会いしたいです。
あの新宿のレストランに連れて行ってください。
今年は十月に郷里の高校の大々的な同窓会があり、
帰る予定にはしています。
それまで生きていれば。(笑)

ところで、私のブログの読者でドイツ在住の女性が
Y市の出身で石田屋呉服店のすぐ近くに住んでいて
幼稚園ではぺさんのお姉さんのクラスだったそうです。
明道校に入ったあとも、ずいぶん長いあいだ、お姉さんがY市を去って
お嫁に行かれるまで交流があったそうです。
私の母のことも覚えていてくれたようです。
たしか東京でもお姉さんに会ったと書いていました。
感無量です。

  1. 2011/01/06(木) 03:53:07 |
  2. URL |
  3. September30 #MAyMKToE
  4. [ 編集 ]

september さん、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
お父上の事、大変でしたね。ご冥福をお祈りします。
今年帰国されるなら、是非とも会いたいものです。あの新宿のレストランは、ヴェ
ネツィアのバーカロで修行した人がやっていて、立ち飲みも出来ます。「イル・
バーカロ」と言います。是非とも行きましょう。期待しています。
私の姪がフランクフルトのルフトハンザに勤めていて、姉のy幼稚園の教え子と
知り合ったと姉に連絡してきたそうです。noriko さんと言うそうです。西念寺の
裏の方の住所だったとか。まさか、まさか同一人物ではないでしょうね?
  1. 2011/01/06(木) 11:50:39 |
  2. URL |
  3. pescecrudo #/plE8HKU
  4. [ 編集 ]

ペさん、そうです。同一人物なのですよ。
私のブログには「のほほん」と言う名でときどきコメントをいただい
ています。
もうドイツ永住のようですが、お母さんや弟さんがY市にまだ住んで
いて先日帰ったばかりだそうです。
この人も私たちと同じくY幼稚園-明道校ー東高 です。
ぺさんによろしくと言っておられました。
  1. 2011/01/06(木) 20:49:36 |
  2. URL |
  3. September30 #MAyMKToE
  4. [ 編集 ]

september さん、情報有り難うございます。
「まさか?」が本当だったとは! 驚きました。しかもそれは伊語で言う、Bella
sorpresa! です。早速「のほほん」さんのかつての保母さんに tele しましょう。
ヴェネツィア行の時に、何度かフランクフルトの家にも立ち寄った姪にもメール
します。この不思議を連絡してきたのは姪だったのですから。姪はあなたが小さい時
一緒に遊んだ(テニス等?)筈の、のりこの娘です、まつだのたかこちゃんとか。
突然年末に仕事が舞い込み、忙しくしていました。今暫く続く見込みなので、今年の
ヴェネツィア行が霧の彼方にぼけてしまいました。YouTube で Venezia を見る度に
胸が締め付けられます。
  1. 2011/01/07(金) 15:10:31 |
  2. URL |
  3. pescecrudo #/plE8HKU
  4. [ 編集 ]

はじめまして、のほほんです。
ブログへは時々お邪魔していました。
ヴェネツィアへは2回行きました。2回目は正確にはヴェネツィアではなく、
文学に表れたヴェネツィア―ゲーテ(2) 2010 / 09 / 04 ( Sat ) 
に登場する漁師の町 キオッツァにあるHotel Grande Italia という 
古いホテルに滞在、ホテルの真ん前から出るフェリー、バスを乗り継いで
ヴェネツィアに4、5回は通い、ヴェローナまで足をのばしたりの
楽しい1週間でした。
なぜか私は偶然の出会いが多く、もう20年ほど前になりますが、
その西念寺のお孫さんが留学されていた時にも当地で会っています。
(お祖父さんというのは私が未だ幼稚園に通っていた頃
時々幼稚園におられた和尚さんです)
世の中は本当に狭いですね。
september さんの表現を借りると「小さな地球の上で」ということになります。

これからも宜しく。
  1. 2011/01/10(月) 22:32:57 |
  2. URL |
  3. のほほん #MFKQUQps
  4. [ 編集 ]

のほほんさん、初めまして。コメント有り難うございます。
西念寺の次男坊はY幼稚園からH高校まで同級生でした。そのお孫さんというのは
長男の子供さんでしょうね。和尚の園長先生はseptemberさんの母堂と同時期で、
石田屋先生とも重なる筈です。フランクフルトの石田屋先生の姪っ子にもメールを
しました。伊語では、”Quanto e` piccolo il mondo!" ですね。不思議です。
1996年からヴェネツィア詣でを重ねています。姪が確保してくれた航空便で
ヴェネツィアに飛んだ時、フランクフルトのゲーテの家などを案内してもらい
ましたが、ドイツのことはまだあまりよく知りません。
今後ともよろしくお願いします。
  1. 2011/01/11(火) 07:28:05 |
  2. URL |
  3. pescecrudo #/plE8HKU
  4. [ 編集 ]

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Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手を知ったヴェネツィアを先ず訪れて、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

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