イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

ヴェネツィア年中行事(13)

下左はここまで行事について引用してきました『Venezia――Manifestazione 2008』のパンフレットに載る《ラテン帆協会》の年間予定表、右はレガッタの年間予定です。このパンフレット以外の資料によりますと、次のようなイヴェントもあるそうです。
ラテン帆協会の年間予定レガッタの年間予定●カーニヴァル最終日(Martedi` grasso)の深夜、灰の水曜日のコンサート(Concerto delle Ceneri)というのがあるそうです。それはカーニヴァル終了を意味するパンタローネの火炙りの刑に立ち会った後、参加者全員必ず仮面を付け、スキアヴォーニ海岸通り(Riva degli Schiavoni)を通ってピエタ教会(Chiesa di Pieta`)に向かいます。そして灰の水曜日の伝統的なコンサートを聞くのです。仮面を着装した者のみに許された、唯一のコンサートだそうです。

●3月8日は女性の日(Festa della Donna)で、男性はあらゆる親しい女性達に黄色のミモザの花を贈ります。

●復活祭前週の木曜日(Giovedi` santo)には、火の祝福(Benedizione del fuoco)という行事があるそうです。これは聖週間の伝統に則った、心に迫るような典礼行事だそうです。
儀式は暗闇に包まれたサン・マルコ大聖堂で、聖木曜日の午後遅く行われます。先ず聖火の点火が柱廊玄関で執り行われます。そして行列は曲がって、脇の入口から聖堂内部へ入り、堂内の蠟燭へ最後の一本まで順次点火されていきます。 

●6月の最終週にはサン・ピエートロ・ディ・カステッロ教会の祭日(Sagra di S.Pietro di Castello)があるそうです。教会前広場はヴェネツィアでも唯一敷石が敷き詰められておらず、草の生えるカンポ広場で、その週日は沢山のワインの屋台が並び、ヴェネツィアの典型的な伝統料理が提供されます。日曜日の夕方には大トンボラ大会が催されるそうです。

トンボラとは、辞書によりますと「ビンゴに似たゲーム。1から90までの数字から無作為に選んで、縦3、横5の合計15枡の番組表を埋め、抽選によって出た数字を番組表から消していくゲーム。1列に三つ、四つ、五つと消された数の並びを競い、15枡全部が消された場合をトンボラと言う」だそうです。

このサン・ピエートロ・ディ・カステッロ教会は、1807年にサン・マルコ寺院に司教座が移される以前、司教座が置かれていたヴェネツィア大聖堂(Duomo)でした。サン・マルコ寺院は総督個人の教会でした。元々ヴェネツィアはグラードの総大司教区に属しており、1451年独立して司教座を持つことになった時、政治に宗教が入り込むことを非常に恐れた共和国政府は、司教座聖堂を町の中心から外れたこの地に置くようにしたらしいのです。

●8月15日には、聖母被昇天の祝日のコンサート(Concerto dell'Assunta)が行われるようです。
トルチェッロ島の司教座聖堂で、伝統的な音楽会が行われます。それはヴェネツィアが始まった時の中心であった、ラグーナの中でも最も魅惑的な島の一つを訪れ、素晴らしい音楽を聴くというものです。

●偶数年の9月第2金・土・日曜日には、ヴェーネト州のマロースティカのカステッロ広場で、中世の装束に身を固めた人間を駒として配置してチェスの試合(Partita di Scacchi)が行われるそうです。Castello Inferiore というお城は現在は市庁舎になっています。

●9月第3日曜日には、ブラーノ島で魚祭り(Sagra del pesce di Burano)があるそうです。
この楽しいお祭りでは《新酒(mosto)》が提供され、炭火による網焼き肉、ポレンタ添えのような美味しいご馳走を食べ、楽隊の演奏で踊りも踊られます。午後には男女混合のレガッタがあり、これは年に一度だけ1カップルの男女で漕がれるレガッタなのだそうです。
  1. 2011/04/09(土) 00:01:45|
  2. ヴェネツィアの行事
  3. | コメント:2
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コメント

こんにちは! 今年の復活祭は大変遅く、多分今まで経験した中で最も遅いのでは
ないかと思うのですが、今上で拝見したサン・マルコのジョヴェディ・サントの
行事が素晴らしい気がします。 そうですか、そんな行事があるのですね。
こうして拝見すると、美味しそうなのや楽しそうなのやあれこれあって、皆一度は
どんなのか体験してみたい気がしてきますが!

マロースティカの、そうです、人間の駒によるチェスは昨年行われていましたね。
そうお高くもないので一度実際に見たいと思いつつ、チェスのゲーム自体を
知らないもので・・。 
下のお城が市庁舎になっている、というのは事務所があるのかもしれませんが、
ここは昨年見に行ったのですが、お城の修復が済み、博物館も整い、塔の上まで
上って見物できるようになっています。 
市庁舎は確か広場に別に建物があった様な気がしますが。

  1. 2011/04/14(木) 21:57:25 |
  2. URL |
  3. shinkai #-
  4. [ 編集 ]

shinkai さん、コメント有り難うございます。
数年前、ヴィチェンツァからバスでバッサーノ・デル・グラッパに行った時、
バッサーノ手前でマロースティカを通りました。その時、山稜から続く山際
にこの町のかつての痕跡を感じました。
私自身もチェス競技を知りませんので、その時競技への興味は湧きませんでした。
しかしバスから見るこの町の風景は素敵でした。
バッサーノでも、偶々入った陶器屋さんで、そこの陶器はマロースティカ近くの
町のものだと教えられました。陶器好きの私は以来行ってみたいと思っています。
  1. 2011/04/15(金) 12:38:57 |
  2. URL |
  3. pescecrudo #/plE8HKU
  4. [ 編集 ]

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ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手知ったヴェネツィアを先ずは訪れて、各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

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