イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

バーカロ(3)

アッラルコ(All'Arco)[サン・ポーロ区ロッキアライオ通り(Cl.de l'Ochialer[ヴェ語]=occhialaio[伊語]=眼鏡修理人)436番地[《ド・モーリ》の直ぐ傍]。8.00~16.00/18.30~22.00、日曜休日]  ワインの選択は豊富に出来る。鹿肉と猪肉のハム、鱈のバッカラ(bacala`)とアンチョビー[sardon(ヴェ語)=acciuga(伊語)]、平らで小さなパニーニ(panini)がある。
アルコに集う人々《アッラルコ》に集う人達。店の右脇の路地少し奥に《ド・モーリ》の看板がチラリ見えています。
ルーガ・リアルト(Ruga Rialto) アンティーカ・オステリーア・ルーガ・リアルトのこと[サン・ポーロ区ラヴァーノ通り(Rugheta del Ravano)692番地。水曜休み]  新しい店。――古いオステリーア[旧Letizia]が戻ってきて縁起が良い。オンブラ1杯800リラ[リラ当時の値段は100円以下の格安。大運河の渡し舟トラゲットが700リラでした、現在は0.5ユーロです]、サオール・ソースの鰯[sarde in saor―saor(ヴェ語)=sapore(伊語)=味の意]、パスタと隠元豆の料理[pasta e fagioli]。玄関口に大きな樽[飾りだが、外で飲む人のテーブル]が置いてあるので直ぐ分かる(*)。
《アンティーカ・ルーガ》のカウンターに立つジョルジョさん[《アンティーカ・ルーガ》ではジョルジョさんが気さくに対応してくれます。最近結婚して女の子が生まれ、嬉しそうに写真を見せてくれました。“ジョルジョ”と言えば、2人の経営者店主の1人がジョルジョさんです、為念。]

[イタリアでは通常バール等では注文品が出て来る度に、その場で直ぐ様支払いのコインをカウンターにピシャリと置きます。バーカロでは最後に飲食した物を正確に申告し支払います。リアルトの野菜広場のバール《マルカ》は夜はバーカロに早変わり、客が2人立てば店内が一杯の空間に何十人という客が押し寄せ、店前の広場で立ち飲みのお喋りです。バーテンのフランチェスコさん等、客が何を何杯飲んだか食べたか、記憶出来る筈もありません。最後に正確に申告し清算するのがヴェネツィア人なのです。国民皆兵に快く立ち上がった中世の昔から(他のイタリアでは見掛けません)、何世紀もかけて培ってきた信義の上に成り立つヴェネツィア風です。知り合った仏人ベアトリスは、注文した照明器具が直ぐ届き、その場で支払いをしようとしたら、dopo と言われ、1ヶ月後に清算したそうで、パリでは考えられないことと言っていました。]

サークロ・エ・プロファーノ(Sacro e Profano) [サン・ポーロ区リアルト・ヴェッキオ・オ・パランゴーネ(Cl.Rialto Vechio o Parangon)499(?)番地]  エレガントな店で、リバジョーネ[libagione=献酒]の儀式は注目すべき。

ヴィヴァルディ(Vivaldi) [サン・ポーロ区ラ・マドンネッタ通り(Cl.de la Madoneta)1458番地。10.00~15.00/18.00~24.00、月曜休み]  サン・ポーロ広場の直ぐ近く、生き生きとした店。つまみの突き出しとコクのあるワイン(*)。

アッラ・ボッテ(Alla Botte) [サン・マルコ区ビッサ通り(Cl.de la Bissa)5482番地(サン・バルトロメーオ広場裏、サン・リーオ教会へ向かう左路地)。10.00~15.00/16.30~23.00、木曜、日曜と水曜午後休み]  脾臓[spienza(ヴェ語)=milza(伊語)]、ムゼット(museto)、他にも各種チケッティ(cicheti)。23.00まで座って食べられる部屋がある(*)。

アイ・ルーステギ(Ai Rusteghi) [rusteghi(ヴェ語、複数)=rustici(伊語―百姓、つっけんどんな人)。サン・マルコ区サン・バルトロメーオ広場5529番地(アッラ・ボッテの近く)。15.00~17.00は閉店、日曜休日]  パニーニ(paninetti)が美味しい(*)。
[ヴェネツィア生まれの音楽家エルマンノ・ヴォルフ=フェッラーリがカルロ・ゴルドーニの作品(『I rusteghi』)を下に『I quattro rusteghi(4人の気難し屋)』というオペラを書いています。]

フィオーレ(Fiore) [サン・マルコ区レ・ボッテーゲ通り(Cl.de le Boteghe)3461番地(サント・ステーファノ教会前バール・アンゴロ脇路地入る)。火曜休み]  広いカウンターに色々の料理が置かれ、黒板にヴェネツィア独特の料理のその日のメニューが書かれている。通りに面した席でパスタ料理を食べることが出来る(*)

アッラ・リヴェッタ(Alla Rivetta) [サンタ・クローチェ区セケーラ通り(Cl.Sechera)637番地(ラーナ(Cp.de la Lana)広場傍)]  ワインはそこそこだがパニーニ(panino)はお勧め(*)。
「アッラ・リヴェッタ」のご主人にレデントーレのお祭りの時お世話になりました《アッラ・リヴェッタ》のご主人にはレデントーレのお祭りで、花火が始まるまでジュデッカ島での見物席に入れて頂き、大変お世話になりました。

ヴィーニ・パドヴァーニ(Vini Padovani)[ドルソドゥーロ区チェルキアイ通り(Cl.dei Cerchieri[ヴェ語]=cerchiai[伊語]=樽のたが職人達の意)1280番地。月曜~木曜~21.00/金・土曜~24.00、日曜休み]  内部にテーブル席。広いカウンターでアンチョビーまたはソップレッサータ[sopressada=豚肉のサラミ・ソーセージ]を挟んだ小さなパニーニ(paninetti)。

アイ・プロメッシ・スポージ(Ai Promessi Sposi)[カンナレージョ区オーカ通り(Cl.de l'Oca)4367番地(サンティ・アポーストリ広場近く)。~23.00、水曜休み]  奥の部屋で食事が出来る。中でも、揚げ物と小海老とルーコラの小さなニョッキ[gnocchetti=南瓜、ジャガ芋等を茹でて潰した物に小麦粉、硬質小麦粉等を混ぜ、団子状にして茹でて、各種のソースで味付け]がお勧め。
バーカロ“Ai Promessi Sposi” アレッサンドロ・マンゾーニ『いいなづけ』[《アイ・プロメッシ・スポージ》はアレッサンドロ・マンゾーニの傑作『いいなづけ』に敬意を表明した店名でしょうか。]

レーノ(Reno) [サン・マルコ区ラ・マンドラ通り(Cl.de la Mandola)3660~3733番地近辺らしい]  アンチョビー入りのポレンタ[polenta=玉蜀黍の粉に水を入れ火に掛け、固く練り上げた物]や固茹での卵。フリウーリ人の溜まり場。

アッランティーコ・ドーロ(All'Antico Dolo)[サン・ポーロ区リアルト通り(Ruga Rialto)778番地。~23.00、日曜休み]  子牛の胃袋や腸の料理[tripa rissa e manega(ヴェ語)=trippa riccio e lampredetto(伊語)?]が有名である(*)。

アル・マリネール(Al Mariner)[カンナレージョ区オルメジーニ運河通り(Fdm.Ormesini)2679番地]  温かいムゼット(museto)、温かいトリッパ(tripa)、ブルスケッタ(bruschetta=フランスパンをトーストして大蒜を擦り込み、オリーブ油と塩で味付けした物)、馬の塩漬け肉(salumi)、ヴィン・ブルレ(vin brule`=ホット・ワイン)等。

ベンティゴーディ・ダ・アンドレーア(Bentigodi da Andrea)[カンナレージョ区1424番地(ファルセッティ埋め立て通り(Rio Tera` Farsetti)からカッレゼッレ(Calesele)通りに入った所)。~23.00]  お勧めのチケッティ(cicheti)と小部屋がある。

アル・ミリオーン(Al Milion)[カンナレージョ区プリーマ・デル・ミリオーン小広場(Corte Prima del Milion)5841番地]  カウンターの方が好ましい、素敵な店。

ドゥーエ・コロンネ(Due Colonne)[カンナレージョ区クリスト埋め立て通り(Rio Tera` de Cristo)1814/a番地。~21.00、火曜休日]  温かいムゼット(museto)、蛸(folpo)、脾臓(spienza/spiensa)、牛の胃(tripa)がある。

ダ・トーニ(Da Toni) [ドルソドゥーロ区サン・バゼージョ運河通り(Fdm.S.Basegio)1642番地。月曜休み]  運河通りにはテーブルもある。バッカラの煮込み[bacala` in tecia(ヴェ語)=baccala` in tegame/umido(伊語)]、ミートボール(polpetta)、烏賊の煮込み等。

カンティーナ・アズィエンダ・アグリーコラ(Cantina Azienda Agricola)[カンナレージョ区ファルセッティ埋め立て通り(Rio Tera` Farsetti)1847/a番地]  ヴェーネトのワインを量り売りもする。ミートボールと魚のフライがお勧め。 

ダ・レーレ(Da Lele)[サンタ・クローチェ区トレンティーニ広場(Cp.dei Tolentini)183番地。6.00~14.00/16.30~20.00、土曜午後と日曜休日]  ヴェネツィアの典型的な小バールである。ワインは上等、パニーニは多種。

オステリーア・アイ・ド・ラドローニ(Hostaria Ai Do Ladroni)[サン・マルコ区フォンダコ・デイ・テデスキ通り(Rm.del Fontego dei Tedeschi)5362番地。~24.00まで開店]」
  ――語学校教科書より訳出。所番地や営業時間等補足しましたが、リラ時代の教科書ですので、変更があるやも知れません。
「Cantine del Vino gia` Schiavi」ジャ・スキアーヴィこの他にかつてのNHK・TV・BSの世界街歩き番組ヴェネツィア編でカメラが入ったバーカロに《カンティーネ・デル・ヴィーノ・ジャ・スキアーヴィ(Cantine del Vino-gia` Schiavi)》[ドルソドゥーロ区ナーニ運河通り(Fdm.Nani)992番地(サン・トロヴァーゾ橋前)。8.00~14.30/15.30~20.30、日曜午後休み]がありました。右は店で頂いたこの店のカード、長橋(P.Longo)近くから見るサン・トロヴァーゾ橋前の〇印。
レメール広場[またリアルト市場の裁判所 Fabriche nove の丁度大運河の対岸に見えるレメール小広場(Cpl.del Remer)に《レメール(ゴンドラの櫂を作る職人の意)》というバーカロが新しく出来ました。時間を置いてサーヴィスのチケーティが脇のテーブルに並べられ、それが目当ての人もいるようです。
NHK・TVのフィクション風のドキュメント、ドラマティックバス・ベネチア編『ヴァポレットの女』の中で、ヴァポレットの北部ラインの運転手さんが話しているその背景から、このバーカロのカウンターでの録画であることが分かりました。ヴェネツィアのバーカロは枚挙に遑がありません。
  1. 2012/01/07(土) 00:00:58|
  2. バーカロ
  3. | コメント:0
<<ヴェネツイァの建物: ベンボ館(Palazzo Bembo) | ホーム | バーカロ(2)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

カウンタ

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

プロフィール

ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手を知ったヴェネツィアを先ず訪れて、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

最近の記事+コメント

カテゴリー

ブログ内検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

このブログをリンクに追加する

過去ログ

フリーエリア