イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

ヴェネツィア室内合奏団(インテルプレティ・ヴェネツィアーニ)(2)

今まで何回か書きましたヴェネツィアの《インテルプレティ・ヴェネツィアーニ》合奏団(2008.07.15日にインテルプレティ・ヴェネツィアーニを書きました)が、今年も来日します。初めての来日(2000年)から今年で何回目になるでしょう? 私が聞きに行った前回の横浜演奏会は、2008年でした。今回は、来月10月6日(土)午後14.00~から、イタリア文化会館のアニェッリ・ホールで開催されます(関西でも演奏会があるそうです)。
ヴェネツィア室内合奏団ヴェネツィア室内合奏団(ソーニア)  ヴェネツィア室内合奏団インテルプレティ・ヴェネツィアーニ私が唯一口を利いたことのある、チェロ奏者ダーヴィデ・アマディーオさんは、今回は姉上のソーニアさん(ヴィオラ)とヴィヴァルディの『ヴィオラとチェロのための協奏曲RV.531』を演奏されるそうです。ヴェネツィアに行けば、サント・ステーファノ広場の一角のサン・ヴィターレ教会で定期的に演奏を聴くことが出来ます。以前はそこに楽団の仕事でダーヴィデの奥様のクラウディアさん(団長コニョラートさんの妹)がおられ、券を買うとダーヴィデの前の席をリザーヴして頂きました(姉妹達6人で行った時など助かりました)。しかしマリアーノ君の誕生で引退されてしまいました。

私がこの楽団を初めて聴いたのは、1994年サント・ステーファノ教会での演奏会でした。2年後の96年サン・サムエーレ教会でも聴きました。ダーヴィデと初めて口を利いたのはリアルト橋傍のサン・バルトロメーオ教会が演奏会場の時でした。'94年のパンフレットではこの楽団生誕の理由等が書かれていましたが、今年のパンフレットを読んでみると大分内容が変更になっています。その紹介記事を訳してみます。
インテルプレティ・ヴェネツィアーニの1996年1996年のパンフレットInterpreti VenezianiStagione ConcertisticaStagione Concertistica(2)「ヴェネツィアは、写本に書かれたはるか昔のヴェネツィア誕生時代に始まり、他の町と混同しようのない、世界でも唯一独特の町である。事実今日でも、かつて黄金とイストラ半島石で作られたそのままの姿が目の当たりにあり、その独特のモニュメントは芸術家をこの地に招きよせ、その技、霊感、才能を育み続けている。

セレニッシマ共和国のありし時代、この国は素晴らしい芸術工房であった。非凡な精神は邸館や教会を設計して築き上げ、練り上げられた技芸はその内部を高価な画布やフレスコ画で飾り、弦楽器工房ではヴァイオリンやヴィオラ・ダ・ガンバを産み出し、サロンや劇場等ではシンフォニーやオペラ、歌曲を人々に提供した。

20世紀になると、音楽は現代生活のサウンド・トラックとなり、誇らかに流れて、その素晴らしさを自ら歌うようになった。その後闇の時期が来た。もし建築や絵画がそれ自体の在り様でその時代に逆らったのなら、顫動する音楽の方は雲散霧消して、ヴェネツィアを訳の分からない地へ放り出していたかも知れない。

インテルプレティ・ヴェネツィアーニのコンサート・シーズンは、新旧のハーモニーのある素晴らしい場を提供しようと、歴史と美のある環境で、素晴らしい楽器の音色を紡ぎだす芸術を再生させたいと望んだ。一つずつ形成される二つの要素の共存関係を生み出すその完成の瞬間を創造するために、音楽と詩神ミューズ達との出会いを作り出すのである。

ハーモニー(音楽)の町へ、ようこそ!」
 更に
「1987年に生まれたインテルプレティ・ヴェネツィアーニは、《演奏を特徴づけるイタリアの若さ溢れる活力》を直ぐ様示した。世界音楽を展望する中、インテルプレティ・ヴェネツィアーニはヴェネツィアにおいて第24回目のコンサート・シーズンを開始した。そこでは世界各国から到来する、年に6万人以上の聴衆のコンセンサスを得ている。

このグループの大いなる力量は、バロック、クラシック、モダンのレパートリーをヴィルトゥオーゾで表現し、演奏が内包する感性や多様性が演奏の度ごとに聴衆や評者の称賛を勝ち得ている。

評価を受けた主たるものには、“メルボルン音楽祭”、“バイロイト音楽祭”への参加、ストックホルム王宮でのコンサート、“サンクト・ペテルブルグ市として旧名復活した[レニングラードを改名]”記念で、キーロフ劇場での衛星放送による“テレビマラソン”への参加、日本でラジオ実況放送が行われた大阪の“シンフォニー・ホール”でのコンサート、東京の“サントリー・ホール”と“紀尾井ホール”でのコンサート等がある。

2011年には、ペルー、エクアドル、パナマ、コスタリカ、チリ、アルゼンチン、ブラジルの主要劇場でのツアー公演、更に合衆国でのツアーがあった。今年(2012)は日本、オーストラリア、カナダへ行く予定である。

インテルプレティ・ヴェネツィアーニ合奏団のレコーディング活動は、ジュゼッペ・タルティーニ作品をレコード会社 Musikstrasse 制作による、初めてのCDで評価を受けたことに始まった。その後、レコード会社 InVeNiceSound により、18種のCDが制作された。」
山形由美とヴェネツィアの仲間たちこんな形の演奏会もありました(パンフレットのアマーディオは間違いです。人名は失礼のないように正しく、《アマディーオ》さんです)。[9月26日に知ったことですが、前日の10月5日(金)19.00~から紀尾井ホールで、再び山形由美(フルート)さんと今回はヴェネツィア室内合奏団全員とのコラボレーションがあることを知りました。中鉢聡さんの歌でカンツォーネ等も披露されるとかで、大変楽しいコラボな一夜となりそうです。]

You Tube でサント・ステーファノ教会広場のサン・ヴィターレ(ヴェ語S.Vidal)教会での、ダーヴィデ・アマディーオさんの Vivaldi の『チェロ協奏曲第2番(ヴィオラとチェロのための協奏曲)ト短調』の演奏が見つかりました。是非お聴きになって下さい。次のサイトです。Vivaldi RV531。ダーヴィデさん(チェロ)、ソーニアさん(ヴィオラ―彼の姉上)、後ろでコントラバスを弾くのは父君のジャンニさん。背後の教会正面祭壇画はヴィットーレ・カルパッチョの『馬上の聖ヴィタリス』。
このグループを紹介する You Tubegli Interpreti venezianiもどうぞ。

音楽という言葉を口にする時、私には忘れられない言葉が思い浮かびます。2009.02.14日に書いたフリードリヒ・ニーチェもご覧下さい。
  1. 2012/09/25(火) 00:02:20|
  2. 音楽
  3. | コメント:2
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コメント

中南米公演ツアー

パナマ、コスタリカ、ペルー、チリ、ブラジル、そしてアルゼンチン・・・ 
中南米諸国を回って公演したんですね。

イタリアは、中南米諸国とつながりが深く、文化交流も盛んに行われているの
ですね。

何年も前のことですが、大阪にあるペルー料理の店でのランチバイキングに、
パスタとそっくりのものが出ていて、調べたところピエモンテの郷土麺とよく
似た名前でした。

それからアルゼンチンは人口の4割がイタリア系で、彼らの話すスペイン語が
(これはイタリア系に限らないかもしれませんが)イタリア語っぽいリズムで
話されているのです。これはラジオで聞きました。
  1. 2013/01/27(日) 08:40:35 |
  2. URL |
  3. ドゥカーレ #xL6fR2jI
  4. [ 編集 ]

中南米

ドゥカーレさん、コメント有り難うございます。
かつてはイタリアの移民は、中南米が多かったと聞きますが、最近は
オーストラリアが多いと聞きます。
アルゼンチンは4割もの人がイタリア系なんですね。アルゼンチン政府
がイタリア移民に言葉をどうするか尋ねたところ、イタリア移民達は
スペイン語でよろしいと、母国語を選ばなかったという風に聞いています。
しかしアミーチスの『母をたずねて三千里』のマルコ・ロッシ少年は
云わば二人に一人はイタリア人でしょうから、言葉には苦労しなかった
のではないかと思ったりします。
  1. 2013/01/27(日) 11:30:01 |
  2. URL |
  3. ペッシェクルード #/plE8HKU
  4. [ 編集 ]

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ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手知ったヴェネツィアを先ずは訪れて、各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

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