イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

ヴェネツィアの建物: ミノット館、バルバリーゴ館、マニーン・コンタリーニ館、ヴェニエール・コンタリーニ館

グランダ館を更に右へ進むと、サン・マウリーツィオ(S.Maurizio)運河の隣にミノット(Minotto)館があります。E.&W.エレオドーリ著『大運河』(1993)は簡単に次のように触れています。
ミノット館ほか「12~13世紀のヴェーネト・ビザンティン様式だった建物が、15世紀半ば頃ゴシック様式で建て替えられた物。そのオリジナルの幾つかの要素、天地逆のアカンサスの葉模様の美しいコーニスのような物は残された。ノービレ階では尖頭式三連窓の脇に一面窓が置かれている。

ジェローラモとかいう人物は護民官だった古い家系出身でコンスタンティノープル(Costantinopoli)のバイロ(bailo――コンスタンティノープルの外交官)であり、1453年トルコ軍がこの都市を征服した時、英雄的な戦死を遂げた。」

更にその先のバルバリーゴ(Barbarigo)館については以下のようです。

「1600年代の簡素な建物。左側のセルリアーナ式窓は、玄関大門が軸線となって右側の一面窓に囲まれた広い空間との対比を成している。ここで1655年、尊者グレゴーリオ・バルバリーゴが生まれたことがファサードに嵌め込まれたプレートに書かれている。」

更に『La bussola del viandante, ovvero Lo stradario di Venezia』(Tipografia del Centro Grafico di Noale)は、この館について次のような事を述べています。

「……この館でかの有名な、ベルガモとパードヴァの枢機卿であり司教であったグレゴーリオ・バルバリーゴが誕生したと考えられている。特に有名なのは、彼によって創設されたと言われているパードヴァ神学校の印刷所である。この有名な印刷所から宗教本のみならず、文学、科学、言語学等の書物が出版された。

これらの書物は、扱われたその内身に拘泥することなく自由に編集され、取り分け18世紀のヴェーネトの最も優れた出版物と考えられている。現在も生存するパードヴァのこのグレゴリアーナ出版の書物の出版傾向等は変わってしまったのだが。」

更にサンタ・マリーア・デル・ジーリオ(S.Maria del Giglio)運河を挟んで、右隣のヴェニエール・コンタリーニ(Venier Contarini)館とマリーン・コンタリーニ(Marin Contarini)館について『大運河』(1993)の記述は:
「ヴェニエール・コンタリーニ館は、美しいゴシック様式の建物で、ヴェニエール家によって15世紀半ば頃建てられた。3階の尖頭アーチ式窓の作りは右に寄った四連窓であり、一方2階は古典様式で作られたものである。最上階の中央の四連窓は三葉飾りで、ファサードのバランスを壊している。」

「マリーン・コンタリーニ館は、張り出した露台で強調された、中央の三連窓が特徴の1500年代の建物である。」

[掲載の写真や Alberto Toso Fei 著『I Segreti del Canal Grande』(Edito da Studio LT2)等は『大運河』(1993)の表記法と異なって、前者をマニーン・コンタリーニ(Manin Contarini)館、後者をヴェニエール・コンタリーニ(Venier C.)館としています。表記法の決まりはないということでしょうか?]
  1. 2013/12/04(水) 00:02:58|
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ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手を知ったヴェネツィアを先ず訪れて、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

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