イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

ブチントーロについて

昨日のLa Nuova紙は次のようなニュースを流しています。

「 フランスから、ブチントーロ船再建用オーク材600ヶ
――総督の伝統的な豪華船を1798年破壊したナポレオンの犯した罪を償うための木材――

ブチントーロ船はキール(竜骨)を作るため、フランスのアキテーヌ(Aquitania)の森からやって来る600ヶのオーク材で再出発する。それはフランスというよりもボルドー市とその周辺地域から提供され、1798年ナポレオン軍がその船を破壊した、その汚名を濯ぐためである。

このニュースは総督がキリスト昇天祭の日、その船に乗船して海との結婚式を毎年祝っていた、その最新の金箔で飾られた、その豪華船を再建するというものである。その船について毎年ラグーナでは話し合われていたのだが、具体的に実際の形にするとは語られてこなかった。しかしブチントーロ協会会長ジョルジョ・パテルノ、そして現在はジョルジョ・オルソーニ市長が議長を務めているが、その責務は決まった。

それを決めるに当たって、1400万ユーロという巨大費用とそれを必ずや成就させるという意志の欠如があった。しかしこの意志表明は何時であったか、正にフランス人のお陰である。

最初アルプスの向こうのアラン・ドパルデュー[俳優ジェラール・ドパルデューの兄弟で映画製作者]とパトリック・ブルニーのチームと意見の一致があり、彼らはこの企画が気に入り、ヴェネツィアで撮影する“3000年のブチントーロ”というドキュメントの準備を始めた。既にヴェネツィア映画祭で一部、発表された(建造に当たって、色々の物の市への所有権移動があった)。

そして現今のニュースとは、ドパルデューとブルニーの仲介のお陰によるアキテーヌ地方とボルドー市というフランスの協力態勢で、造船の木材を送り込むということである。正にアキテーヌのオーク材は5月のセンサの祝日に、大きな chiatta 平底船に積まれてラグーナに届くのである。

その建造に関してブチントーロ船と古い棟梁達(船体専門の船大工)については、今や無休財産さえ保護するユネスコにとっては興味津々である。明日ドパルデューとユネスコの高官は、アルセナーレで現場検証をする、既にスタートしており、ヴェネツィアの海の歴史・伝統に遡るこのプロジェクトを評価するために。
……」

ブチントーロ船については今まで何度となく触れていますが、それについては次を参考にして下さい。2011.01.29日ヴェネツィアの行事(5)、2013.04.27~2013.05.13日海との結婚式(1)~(4)、2013.11.13日ブチントーロ船
  1. 2014/01/16(木) 19:30:04|
  2. ヴェネツィアの船
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ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは十数年前。ヴェネツィアには即一目ぼれ。
その結果、伊語勉強のためにヴェネツィアの語学学校に何年間か数ヶ月通いました。
その後もヴェネツィアを訪れるたび、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら書くのが楽しいのです。

*図版はクリックすると拡大されます。

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