イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

ヴェネツィアの建物: カメルレンギ館

リアルト橋を渡越し、対岸のリアルト市場側の右岸に渡り、サンタ・ルチーア駅へ向かって最初の建物は、カメルレンギ館です。E.&W.エレオドーリ著『大運河』(1993年)は次のように紹介しています。
カメルレンギ館「古くは商人達の開廊であった場所に、1526~28年に建てられた建造物で、共和国の財政を司る役職の人々の重要な行政府庁となったためこのように呼ばれる。行政官達は正にcamerlenghi(国庫の財政管理者)であり、2階がその事務所で、1階は支払不能の債務者の牢獄に使われていた。

ヴェネツィアの初期ルネサンス様式のエレガントな建物である。ベルガモ人と通称されたグリエルモ・デイ・グリージに帰属する建築とされ、コドゥッスィとロンバルド派の影響が著しい。大運河のカーブに沿って、五角形の基部に3層の建物が出来た。

全て石で覆われ、かつては多色大理石で飾られたファサードは、色々な方向に面して、アーチ状の高い窓が一貫して続き、花綵で飾られた美しいフリーズ装飾で支えられている。その簡素なラインをアイデアに満ちた調子で活気付けている。即ち、2本の付け柱の柱頭にはそれぞれ蹲った男と女が見られる。男は局部に四肢の爪を立てており、女はそこに炎を抱いている。

二人の姿はあるエピソードを思い出させてくれる。リアルト橋の工事中、その近くに住む、ある大変懐疑的発想をする男が頭を振りながら、ヴェネツィアは将来石の橋を持つかも知れないと言った。その時、彼の股間に爪が生えてきた、と。そしてある女がそれに応えて、その時、ヴァギナが燃え尽きてしまった、と。

工事が終わった時、ヴェネツィア人は何時でも冗談に対応出来る気概ある人間であるから、そんな辛辣でみだらな小話を永遠に語り継ぐのだ、と。」
  1. 2016/03/24(木) 00:04:23|
  2. ヴェネツィアの建築・建物
  3. | コメント:0
<<ヴェネツィアの建物: カメルレンギ館(2) | ホーム | ヴェネツィア総督(5): ピエートロ2世・オルセーオロ(2)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

カウンタ

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

プロフィール

ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手を知ったヴェネツィアを先ず訪れて、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

最近の記事+コメント

カテゴリー

ブログ内検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク

このブログをリンクに追加する

過去ログ

フリーエリア