イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

サン・マルコ小広場の、第三の円柱

総督ヴィターレ・ミキエール2世(1156~72)時代、オリエントから高い円柱が3本到来し、陸揚げ時、1本が海中に落下し、陸揚げされた2本は、木造のリアルト橋の建造者ニコロ・バラッティエーリが、現在あるようにサン・マルコ小広場に立柱したそうです。その水没した1本を甦らせたいという願いが動き始めたようです。昨年暮れのLa Nuova紙を訳してみました。
3本の円柱「 ヴェネツィアの伝説の、サン・マルコの第三の円柱の調査開始
――歴史と伝説によると、1172年サン・マルコ湾に水没した: 文化財保護局はトモグラフィー(X線による断層写真撮影法)調査にOKを出す。Molo(サン・マルコ岸壁)前のサン・マルコ小広場のマゼーニョ敷石にセンサーを――

ヴェネツィアの文化財保護局は、次週初め(この記事は12月10日付)にはパーリャ橋とマルチャーナ図書館間の区間のトモグラフィー調査を容認する予定である、それはヴェネツィアの潜水夫の長のロベルト・パドアーン自身に提起された。円柱は実際存在するのであり、約7m下の泥濘の中で、ラグーナの底の密な粘土に包まれ、カラント層に触れた所に埋まっている事を証明したいがためであるという。

要員達と数ヶ月前から会合と幾つかの評価を重ねた後――パドアーンは、パードヴァの統合工学の会社であるIcorestとの協力関係にあるが、この会社は地名や地球構造学的証明、地震学的追及をしており、そして土地電磁気調査、環境モニター監視、土地・水深測量のもう一つの会社、モルガンsas社とも協力し合っている――文化財保護局は自由な調査への道を拓くだろう。

非浸蝕性の調査である。非浸蝕性という事であれば、差し当たり、サン・マルコ岸壁前の灰色のマゼーニョ敷石の間隙に電気センサーを設置することであり、文化財のための経費(全ては個人的なもの)は齎さないものであり、第三の円柱の存在の確認の次には、サン・マルコ岸壁前の海底の考古学的観点からも、新しく有用な要素を提供出来る、ということである。

建築家エマヌエーラ・カルパーニ率いる文化財保護局のOKが公式のものになり次第、公共事業へ権限を有する二人の評議員ルチアーナ・コッレとフランチェスカ・ザッカリオットによって、事業への市の認可が与えられるだろう。しかし市長ルイージ・ブルニャーロは既に、もしモーロ岸壁の底に第三の円柱が実際に眠っているとするならば見たいものだ、と興味を表明していた。だから障害は無いに違いない。

パドアーンは述べている。《円柱は存在する》と。ラグーナや大洋の海面下の何十年に渡る経験者、司令官パドアーンは慎重この上ないが満足している。浸蝕性の工事や汚染の危険なく水に沈んだ土台部を救うために、コンクリートの代わりにアクリル樹脂を使用するという手法の創案者は、スキアヴォーニ海岸通りのホテル・サヴォイア・エ・ヨランダで実験済みだった。

《文化財保護局が我々のやり方にOKすれば、市は我々と歩を共にすると信じている》とパドアーン。《我々は調査を開始出来るし、如何なる障害もなしに、パーリャ橋からマルチャーナ図書館までの海岸通りで夜間も進行出来るだろう。そしてその全区間のマゼーニョ敷石の隙間に電気センサーを張り巡らし、地下の弾性の音波の伝播の速度を記録し分析出来る。こうして円柱の位置と大きさが明確に判明し、我々は自信を持って目標に向かって前進出来る》。

我々は回収作業で協力してくれるスポンサーも得ているし、公式に始まった時には、彼らは名を知られることになるだろう。
…… 」

将来サン・マルコ小広場に三本の円柱が見られるかも知れません。その端緒が開かれました。

新年明けましておめでとうございます。今年もヴェネツィア関連話を書き続ける予定です。
  1. 2017/01/01(日) 08:00:38|
  2. ヴェネツィアの伝説
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ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手を知ったヴェネツィアを先ず訪れて、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

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