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イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

田所美恵子写真展

お茶の水のギャラリー・バウハウスに『VEDUTA 針穴のヴェネツィア』田所美恵子写真展を見に行ってきました。レンズを使うカメラと違って、ピンホールを通過する光が印画紙に映し出す映像写真です。作家はピンホールに拘って、そこに写し出されるヴェネツィアの風景を印画紙に焼き付けられました。ここにコピーさせて頂いた写真と丸で異なり、それらは詩情に溢れて、暫くヴェネツィアの思い出に陶然となっていました。
ギャラリー・バウハウスVEDUTA
カナレットが描いたヴェネツィアの都市絵図はVeduta(都市景観図)と呼ばれていますが、彼がこの正確なヴェネツィア景観画を描くに当たってこのピンホールを持つ暗箱の装置で、先ず下図を描くのに利用したと言われています。ピンホールを持つカメラ・オブスクーラという写真の原理となったこの現象は、古代ギリシアのアリストテレースの時代から知られていたそうで、カナレットはあの写真のような絵画を描くために、このcamera obscura(羅典語、伊語camera oscura、暗室)を利用したのだそうです。
針穴写真マニュアル
作者は上のようなパンフレットを会場に置いておられるので、このピンホールとカメラ・オブスクーラの原理をこのテキストから知ることが出来ました。作品は鮮明ではありますが、写真機ほどの解像度がない分、全て非常に哀歓のある詩情を湛えています。米国生まれの画家ジェイムズ・アボット・マクニール・ホイッスラーの《光と影》のエッチングを思い出したりしていました。~11月16日まで展示されています。
  1. 2019/10/27(日) 16:32:13|
  2. 展覧会
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ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手を知ったヴェネツィアを先ず訪れて、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

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