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イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia)

ヴェネツィア偏愛、時には脱線。

ヴェネツィア街案内: カンナレージョ区(1)

PCを見ているとヴェネツィアの6つあるセスティエーレ(区)の街ガイドがありましたので、紹介してみます。先ずは電車で到着する人が最初に足を踏み込む、サンタ・ルチーア駅のあるカンナレージョ区から始まります。

「カンナレージョ(ヴェ語canaregio)区の名前は、葦が繁茂していた場所だったということに起因しているとか、区を横切るレージョ(Regio)運河に由来するとか言われるが、いずれにしても、6セスティエーリの中では最も多様な側面を持っている。観光的な区域を紹介したいが、それは屋台の店、店屋、レストランで特徴付けられる場所であり、ヘブライのゲットのような独特な場所とは異なり、それは人が群がり、賑やかな、あるいは静かで、魅惑的なコーナーでもある。

ピアッツァーレ・ローマから出発しよう。サンタ・ルチーア鉄道駅を過ぎると、大運河から少し逸れていき、カンナレージョ運河に向かう。グーリェ橋を渡り左へ、ゲットへ向かう。この区で最も特徴ある地域である。
Campo%20del%20Ghetto%20Nuovo,%20Venezia[ゲット広場]  素晴らしい料理"kosher"を提供するレストラン"Gam Gam"傍の軒下通り(ソットポルティコ=ヴェ語sotoportego)を抜けていく。昔の雰囲気、独特な感じで“古”と“新”のゲットを特徴付けており、ヴェネツィアに居るのだとは迚も思えない。文字や店、独特の産物は流離の民のものであり、自分達の伝統と異種の文化を持つ共同体のものであることを物語っている。

我々の興味をそそるものは、ユダヤの菓子、それにはゲットのお菓子屋のショーウインドーに美味しそうに飾られている"impade"や無酵母のパンケーキ、その他特別のスペチャリタである。古い本やヘブライ語の新しい文書、シナゴーグとユダヤ人及び体験したホロコーストの犠牲者に纏わる過去の記念すべき碑は、ゲット内部で直ぐ視認出来る。
ホロコースト[サイトから借用。ホロコーストの記念物]  新ゲット広場の巨大燭台はユダヤの祭り"Chanukah"("Hanukkah")のシンボルであり、光明祭あるいは8日間の燈明祭であり、この年は12月24日に始まった。この広場の向かい側に1980年日付のホロコーストの記念物がある。

ゲットを後にして、カンナレージョ区の興味深い一角へ、我らが宝探しに邁進しよう! 次なる目的地はモーリ運河通り(フォンダメンタ)の、ゲット出口から約500mの、地番3399番地の“棍棒を持つヘーラクレース”の彫像である。この高肉彫りの像はティントレットが晩年住んだ家(1594年)のファサードにある。
ティントレットの家ヘーラクレース[左、三連窓の館がティントレットの家。右、サイトから借用、そのファサードのヘーラクレース像―近年痛まないように屋根が付けられたのでしょうか?]  棍棒を持つヘーラクレースはティントレットに纏わる伝説について語っているが、それはティントレットの長女マリエッタを騙して連れ出そうとした魔女の話で、ティントレットがこの妖術使いを棒の一撃で撃退したという興味深いお話である。壁面に残る穴は、唯一の逃げ道だった場所で、魔女は猫に化けてその穴に逃げ込んだ。ティントレットは棍棒を持つヘーラクレースを彫って、その穴を埋めたという。

カンナレージョ区の静かで、閑静な、観光的ではない区域に向かおう。次なる目的地はミゼリコルディア教会である。同名の運河通りにあり、橋から能く見える。単純な河岸ではない、一つのファサードの額縁である。多分別の建物用に設計されたものだろう。この少し先の3598番地に1600年代初めの、建築家バルダッサッレ・ロンゲーナ(ドルソドゥーロ区のサンタ・マリーア・デッラ・サルーテ教会の建築家)に帰属するLezze館がある。
レッゼ館錬金術の浮彫[サイトから借用。左、レッゼ館、右、錬金術の浮彫]  この建物はヴェネツィアの“哲学者の居宅”と考えられており、錬金術のシンボルを持つ浅浮彫が壁面にあり、立ち止まって能くご覧になって頂きたい。稀に見る興味津々の物である。必ずや、"Voarchadumia"と呼ばれた錬金術師の秘密の団体がヴェネツィアに存在したことを認めるに違いない。1450~1490年に活動し、続く世紀も活動したのだった。

Lezze館の浮彫は、“ヴェネツィアの錬金術”の秘密に繋がる、過去の沢山あるシンボルの一つである。……」(2に続く)
  1. 2021/02/14(日) 00:10:59|
  2. ヴェネツィアの街
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ペッシェクルード(Pescecrudo)

Author:ペッシェクルード(Pescecrudo)
初めてイタリアに行ったのは1994年、ヴェネツィアには即一目ぼれ。その結果、伊語会話勉強のためにヴェネツィアの語学学校に数年間の間、何ヶ月にも渡り通いました。
その後勝手を知ったヴェネツィアを先ず訪れて、イタリア各地にも足を伸ばしています。
東京に住んでいるので、憧れのヴェネツィアについて何かしら触れているとヴェネツィア気分で楽しいのです。

*図版・写真はクリックすると拡大されます。

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